怪盗クイーン
□華麗なる(?)X'mas
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何やらうるさい音がして、ジョーカーは目覚めた
(さては…)
嫌な予感がしてジョーカーは廊下を歩いた
飛行船・トルバドゥールの1番大きな部屋が見える
恐る恐るドアを開けると予感通りの光景−
「メリークリスマス!!」
サンタクロースの衣装を着たクイーンの姿があった
「早起きしてまで何してるんですか」
ジョーカーはため息をつく寸前だった
「たまには息抜きが必要なんだよ私は
年に1度なんだしさ」
「あなたに息抜きが必要なんですか」
責める口調でジョーカーは返す
「せっかく君たちに楽しんでもらおうと思ったのに…」
少し拗ねたクイーン
『私は朝からイルミネーションやらケーキやら色々と準備させられましたからね』
「感謝してるよ〜
RDもケーキ食べるかい?」
『ありがたく…頂きません』
ジョーカーにはRDの苦労が偲ばれる
彼の前にはケーキが置かれた
「この寒さどうにかなりませんか…?」
ジョーカーの言葉にクイーンはチッチッと指を振る
「公認サンタクロースは寒い寒い北極で暮らしてるんだよ!」
(そうだったけ…?)
ジョーカーはすぐさまRDに聞いた
「サンタクロースは北極にいるのかい?」
しかし、クリスマスの準備でイライラしているRDは適当に答えた
『そうですよ。北極でトナカイにソリ引かせて暮らしています』
(北極にトナカイがいるのか)
ちょっと疑問にもおもが、
ジョーカーはRDが言うなら信じることにした
クイーンが出したケーキはとても冷たかった
こっちが凍りそうだ
(今年もまたクイーンに振り回されるのか)
ジョーカーの悩みは尽きそうにない