怪盗クイーン

□no title(師クイ)
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「お師匠さま仕事はしないんですか?!」
「この間やっただろう!
後2年は休みたいな♪」
「それは休みすぎですっ」

全く。
本当に気まぐれすぎる人だ
つくづく弟子になったことを後悔する

「ん〜、じゃあ条件があるぜ」

この人の条件なんていつもひどいことばかりだが

「キスしてくれたら」
「はぁ?!」

お師匠さまは時々そうやって私をからかう

「ポ●キー一緒に食べるのでもいいぜ?」

「どっちも嫌です」

「美味いイチゴポ●キーもあるのにな−」

私は返事をしなかった
拗ねた表情をして黙りこむ
いつも修行で虐待されたり、
からかわれてるんだ
今日くらいは怒ってもいい気がする

「クイーン、ほら!」

驚くほどの速さでお師匠さまは口移しで何かを落とす

「何するんですか?!」
「何ってポ●キーだぜ!
しかも俺の食べかけで」
噛むと甘い味と香りが広がる
目の前では子供じみた笑顔を浮かべる
世界的怪盗・皇帝の姿
「ポ●キーに免じて俺に休みをくれ」

そうやって見つめられると今度は厳しく言えなくなった

私も甘いな…

おまけ
「何してるんですか?」
「バランサーだよ、買い込んだんだから有効に使わないと」

「もったいないことして…
速く次の仕事に取りかかかってください!」

「怪盗の美学に合うものがあれば…!」
それ以上は止めた
何か前にジョーカー君と同じことを言った気がする
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