novel

□それはリサイクルですか?
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上から「何故連絡を寄越さなかった」と言う声が降ってくきた、少しだが怒気を含んでいた
俺は全く持って何を言っているか理解できない、だがこの部屋にいるのは松永と自分のみだ、松永が電話でもしているのかと思ったがあいつは俺を見下すだけ
「言ってる意味がわからねぇ」
言ってみたが反応が無い、相手にしていても時間の無駄だと思い、視線をノートの戻すと胸ポケットから何かを抜き取られる

「ここに私の連絡先を書いたのだが、気付かなかった様だな」
ひらひらと松永の指の間で舞う二つ折りにされたメモ、おそらく昨日のあの一件のとき入れられたのだろう
恩師の知り合いだと言うことを差し引いてもだ、こんな30前の男を捕まえ、わざわざ口説いたり誤解を生むような変人、無視した方が得策だ

そう思いつつ集め終わったノートを片手に入ってきたドアに向き直れば「…はぁ、卿は随分と冷たいな」と言う言葉

俺はそのままドアを開き、職員室に戻った

こんな変人が自分の上司だと考えると悲しくなってきた





3限目に小十郎が教卓で教科書を開いたとき、二つ折りのメモが舞い、5秒も経たないうちに跡形もなく千切り、その後丁寧に焼却処分したという



それはリサイクルですか?
(いいえ、ただの焼却処分です)

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またよく分からない文を増やしてしまった/(^o^)\
本当はもっと甘くなるはず…だったんですけどね
ちなみに前の松小現パロ教師シリーズの続き物です

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