novel

□一発命中!!
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太陽が真上に来た頃、日に焼けぬようにと取り込んだ洗濯物
未だ暖かさが残るそれを畳むとタンスを開ける、もはや習慣と化したことに造作もなく終えるはずだった

引き出しの大きさに合わせて規則正しく並べられた衣服に疑問を抱く、考えれば考える程疑問は膨らんだ

一言で表せば、自分の服がなぜ減っているのか、言葉にすればなんてことない

毎日違う服を着ていれば、服が減ることもあるだろう、しかし納得のできない自分がいた


もう一度タンスを開ける、もしかしたら奥に落ちているかもしれない

屈んで覗くが服らしきものは見当たらなかった


気のせいだろう、と動作を再開するために同居人の服に手を掛ける

自分の同様きちんと折り畳まれたそれはどこか見覚えがあった


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