長編

□汚れし蒼天
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出会い








ここはアヴァロン、世界と世界の狭間に存在する城塞都市だ

「ユエ、例の者は起きたか?」

この者はユエ、古より私に忠誠を誓うものだ。すでに一世紀は生きている

「いえ、生きてはいますがもう少し掛かるかと...」

「そうか」

ユエは完全なインドアで自室兼研究室から出てくることはまずない。ここにいるのは目の前の少女が要因だ。この者は突然、この地に転移されてきた。下半身が粒子化した状態で...

「うぅ〜ん」

話している間に目を覚ましたようだ

「ユエここは私がやる。お前は戻れ」

「はい、主」





「ここは...」

ここはどこだろう?さっきまでマシロちゃんと一緒にいたのに...。ニナちゃんは成功したのかな?なんで私生きてるの...?

「起きたか」

「えっ!」

気付かなかった。誰だろこの人?

「あぁ、すまない。私はカグヤ。以後よろしく」

「えっ」

心を読んだ!!

「そんなに驚くことかね?」

「驚くに決まって...

「第一顔に出ている」

「うっ!!」

でもかっこいいなぁ〜

「当然だ!で、君は何者だ」

「あ、すみません。アリカ・ユメミヤです」

「そうか」

「あの」

「ん、何だ?」

「私の他に誰かいませんでしたか?」

「おらんよ。君だけだった」

「そ、そうですか...」

マシロちゃん、ニナちゃん元気かな...





「カグヤさん、いいですか?」

「ん?」

「ここはどこなんでしょうか?」

「ここはアヴァロン。時空の狭間に存在する城塞都市だ」

「えっ!!」

「君はいきなり、ここに転移してきたんだ。下半身が粒子化しているし驚いたよ」

「粒子化?」

「剥離といってもいいかもな」

「そうですか」

ということは、二人はもう...

「所で、君はどうする?」

「え!?」

「行くとこ無いんだったらここにいればいい。それともあるのか?」

「ありません...」

「さっきも言ったがここに住め」

「で、でも」

「いいのだ。私は君に興味が湧いた。好きなだけここにいるといい」

「............あり、がとう、ござい、ます...」

「うん」





「所で君は何と呼べばいい?」

「えっ?」

「いつまでも、君では不便だ」

「では、アリカで」

「ふむ、私は好きに呼んでいいぞ」

「はい」

「また来る。ではな」

マシロちゃん、ニナちゃん、私二人の分も生きるね...
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