長編

□魔法先生ネギま!−輝く悪ー
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卒業







私はカグヤ

かの英雄ナギの遺児だ

英雄ナギは確かに世界を救った

だが父であること捨てた

母アリカも同じだ

彼らの正義の対象に子供は入っていないのだろう

英雄とは勝者が名乗る言い訳でしかなく不同なものではない

人は大多数の意見に流れされやすい

少数意見は反映されることがまずないからだ

この世が弱肉強食であるように...



この世に生を受けて早九年

数えきれないことがあった

テルティウムとの出会い

完全なる世界との出会い

私は彼らは正義だと思う

彼らは確固たる決意を持ち行動しているからだ

悪と呼ばれるのはやり方を間違ったからだ

先の大戦で敗北したからだ

敗者に正義は名乗れない

敗者が正義と名乗っても負け犬の遠吠えでしかない

勝者は自分の行ってきたことを正義の一言で清算し見て見ぬふりをする

死人に口なし

まさに的を射ている

死人は話せない

恨み憎しみ怒り

死人には何もできない

人間は自己中心的な集団だ

己の利益を最優先にものを考える

人助け

偽善でしかない

少なくとも己の利益が存在する

風評は最もたる理由だろう

人間は醜い

動物は生きることに忙しく

悪魔妖怪は欲望に忠実だ

それに比べ人間は頭がある

様々な先をろうし邪魔者の排除を行う

人間は知識をつけ過ぎたのだ

「カグヤ・スプリングフィールド」

「はい」

私はこの学校を卒業した

ここは魔法学校ではない

一般の大学だ

魔法学校の卒業課題で学校で教師をやることになったため入学した

数日前に博士号をもらったばかりだ



私は今校長室にいる

校長は魔法について知っているため私を快く受け入れてくれた

「カグヤ君卒業おめでとう!」

「ありがとうございます」

「教師の件だがイギリス王女から推薦状を頂いた。心置きなくやってきたまえ」

「はい!」

校長は魔法関係者にしては珍しく本国の正義を信じてはいない

昔そのせいで家族を失ったらしい

「そろそろ行きたまえ、飛行機の時間だ」

「はい」



「応援してるよカグヤ君...」



飛行機が飛び立った

全てはこれからだ
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