長編

□ゼロの使い魔 愛
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「ルシア」

「どうした、シャルロット?」

後ろから近づいてきたのはシャルロットだった。シャルロットとはオルレアン夫妻に拾われたときからの付き合いになる。シャルロットは怖い。...視線が!

「こっちにきて」

「どうかしたのかい?」

シャルロットは何も話さない。黙々と歩いて行くと一つの部屋の前に着いた。

「入って」

「ここは?」

「私の部屋」

ガチャッ

シャルロットの部屋は本がびっしりとあった。

「座って」

「で、何だ?」

「私は何をすればいい?」

「そういうことか」

「?」

「いや...、今はまだいい。友達でも作ったらどうだ?」

「私はルシアの僕」

「そうか...。それじゃぁ、友達でも作れ!」

「はい」

シャルロットは私になついている。数日会わないだけで機嫌が悪くなる。

「シャルロット」

「はい」

「もっと子供らしくなったらどうだ?」

「え」

ポロッ

シャルロットが泣きだした。なんで?

「わt、私邪魔?」

「ん?」

「何でもするから...見捨てないで!!」

「え」

「何でもするから!」

あぁ、かわいい。

「大丈夫だから、私がお前を捨てるなんてことはないよ!」

「ほんと?」

「あぁ」

グッ

シャルロットが抱きついてきた。

「何でもします。御主人様のお役に立ちます。ずっとそばにいて下さい!」

「うん、ずっと一緒だ」

「はいっ!!」

おちついたようだ。

「それじゃぁ、そろそろいくよ。」

「はい、また来てね!」

「あぁ」

パタン

シャルロットはかわいいなぁ!妹というより奴隷だけど...。

一途なんだなぁ〜

「ルシアー」

今度はルイズが呼んでいる。なんだろう?
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