短文

□drunk prince(酩酊王子)
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「フラン居るかぁぁ?」


ミーはベッドで雑誌を開いてると、煩い鮫隊長が入ってきた。


「・・勝手に入らないで下さいー」


不機嫌そうな顔でベッドから降りる。


そこには、ベルセンパイを担いだスクアーロが立っていた。


「ふーらぁん」


ベルセンパイは呂律の回らない口調でミーに手を振る。


その顔は赤く染まっていた。


「・・・あのー」


「コイツ酔ってるから気を付けろよぉ!」


つかつかとベッドまで運び、ベルを横にさせる。


「ミーにどうしろと言うんですかー?」


「知らねぇ!!コイツがお前んとこに行きたいっ言ったから連れてきたんだぁぁ!」


センパイがミーのところに?


少し面白くなったミーは引き取ることにした。


「センパーイ、何か欲しいものありますかー?」


「んー・・ケーキぃ」


まだ食う気か?この堕王子は・・


「取り敢えずー水持ってきますねー」


堕王子は無視して水を持ってくる。


「みずぅー?・・やだ」


ふいっと顔を背ける。


その子供っぽい仕草が可愛いくて、苛めたくなる。


「セーンパイ♪飲まないと襲っちゃいますよー?」


そう言いながら、胸の所まで服をたくし上げる。


「やめっ・・おえー」


「ちょ!吐くならトイレ行ってください!ミーのベッドでは・・」


「・・おさまった」


ふぅー・・焦ったー


「飲むからぁ・・ちょーらい」


上擦った声でコップを求める。


あーもう可愛すぎですー


もうミーは止められませんよ?


じっくり苛めてあげます!


初めに考えついた意地悪。


「飲ませてあげますー」


「へ・・?」


ミーはコップの水を口に含む。


「な・・っんん」


そのままベルセンパイの口に流し込む。


「・・ばっかじゃれーの?」


かなり怒ってる様子だが、今のセンパイなんて怖くありません。


「まだまだですよー?今夜は寝かせません」



「・・好きにしろ」


夜はまだ始まったばかり。
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