短文
□ヴァリアー式長期休暇の過ごし方
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「長期休暇?」
「あぁ、最近仕事入れっ放しだったろ?ベルとどっか遊びに行って来い」
ミーは初めてボスが神様に思えました。
「ベールセーンパイ!」
早速報告しに、センパイの部屋へ行く。
「んー?フランか」
「明日から長期休暇だそーですー。どっか旅行に行きましょーよー」
ベルは嬉しそうに笑い頷く。
「で、何処行くんだ?」
「そーですね、ジャッポーネはどうですか?センパイの好きな寿司もありますし」
「ジャッポーネか、いいじゃん!」
センパイは寿司って単語を聞いたからか、凄く機嫌がいい
「で、ミー温泉行きたいですー」
「オンセン?」
ベルは聞きなれない言葉を繰り返す。
ジャッポーネを選んだ理由は温泉に行く為だった。
前にジャッポーネの記事で温泉というものを知り、是非行ってみたかったのだ。
「はい、ダメですかー?」
「そこ寿司出んの?」
「はい、多分出ますよ」
寿司なんて何処でも食えるだろうと、適当に答えとく。
「じゃーいいぜ!早速準備しなきゃな」
そう言って、クローゼットから大きな鞄を取り出して荷造りしてる。
鼻歌まで歌って。
ミーにとっては、センパイと二人きりで寝泊りするってのが最重要なのだけど、センパイにとっては寿司が最重要なようだ。
寿司に嫉妬しながらも、珍しくミーも鼻歌を歌ってしまう。
翌日、午前5時近くに空港に行き飛行機に乗る。
センパイは朝が苦手な為、機内ではぐっすり寝てしまった。
仕方ないですねー
今のうちによく寝とくんですよー?
今夜は寝かせませんから。
何て考えてるうちにミーも寝てしまった。