短文

□憎心
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「師匠ー、何で居るんですか?」


朝目が覚めたら、ミーの部屋に師匠が居た。
師匠はソファーでコーヒーを飲みながら、寛いでる。


隣で寝てるベル先輩は、まだ夢の中。


「お早う御座います、フラン」


「質問に答えてくださーい、何で師匠が」


「クフフフ・・何故でしょう?」


不敵な笑みで首を傾げる師匠。
むかついたので、再び布団に潜り込む。


「ん・・?フラ・・ン?」


ベル先輩が目をかすかに開ける。


「すいません、起しちゃいましたかー。ほらー、師匠が煩いからぁー」


「・・師匠?」


「はいー、多分ベル先輩も知ってますよ」


ベル先輩はむくっと起き上がって、目を見張る。


「クフフ、御久しぶりです。ベルフェゴール」


「おま・・っ六道骸?」


「ええ。大きくなりましたね」


「何しにきたんだよ?」


「同じ質問ですか。つまらないですね」


師匠はため息をつく。


「師匠ー、帰ってくださいよー」


「・・今回、僕はXANXUSに呼ばれているんです。ボンゴレ守護者として・・ね」


「ボスに?」


師匠はにこっと微笑み、チョコレートをかじる。


「フラン・・大切な話があります」


師匠は真剣な顔でそう告げた。




先輩を1人残して、ミー達はボスの部屋へ向かった。


「師匠・・話って」


「クフフフ、XANXUSと話しましょう」


師匠はそう言って誤魔化す。
きっとボスから話があるというのは嘘だ。
守護者としての話というのも。



ノックすると、六道か?と訊かれ中へ入る。


「御久しぶりですね・・XANXUS」


「あぁ・・そこに座ってくれ」


ボスはふかふかの高級ソファーに促した。


「で、話とは何だ?」


「ええ、フランを僕の元へ引取らせてください」


「・・・え?」


ミーは間抜けな声を漏らす。


「此方の仕事が終わったので・・」


「そうか・・、フランはどうしたい?」


ボスはミーを見た。


「・・・少し考えさせてください」


ミーは俯きながらそう答える。
突然のことにまだ状況をはっきり整理されていない。



「分かった。そーゆう事だ、六道。
もう少し待ってやれ」


「ええ、元々待つつもりでしたし。
では我々はこのへんで」


それだけ言うと、ミーと師匠は部屋を出た。
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