Fixed Story

□Chance=Desutiny
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「・・・お」
「・・・あら」

Chance=Desutiny

「こんな所で会うなんて、珍しいじゃねーか」
「えぇ・・・まぁ、そうですね」

どうしてなのか・・・話したいと思うのに、あなたといるとドキドキして上手く話せない・・・。
な・・・何か話さないと・・・

「あっ・・・あのー銀さん・・・新ちゃんがいつもお世話に・・・」
「あー。いいって。あいつは何かと雑用やってくれるしさー。そのー・・・いい奴だし?」
「そうですか・・・でも、本当に感謝してますよ」
「んー・・・じゃあ、そう思うならパフェでもおごってくれー」
「・・・なっ!」
「・・・あ。すいません。冗談です。」
「はぁー・・・。まぁ、たまには・・・何かとお世話になってますし・・・いいですよ。」
「え!?マジでか!?・・・お前今日どうしたわけ?変なものでも食った?あぁ〜・・・自製の玉子焼きとか!」
「あら・・・私はいたって普通ですよ・・・?フフフ・・・」
「いてててててててて!!ギブ!ギブ!」
「・・・さぁ。じゃあ行きましょうか?」
「・・・おう」





「お〜い姉ちゃーん。チョコレートパフェ一つねー」
「かしこまりました。」
「銀さんと・・・二人でこんな所に来るのは・・・初めてですね」
「あー。そういえばそうだなー。来る時はあいつらがいたもんなー」
「そうですねー。にぎやかになりますよね。神楽ちゃんたちが居ると」
「そうかー?にぎやかって言うより、うるさくね?俺は二人のほうが落ち着くし、いいな。」

たったそれだけの言葉なのに。あなたにとって深い意味もないような言葉なのに・・・。
・・・なんだか嬉しい。

「お待たせいたしました。チョコレートパフェですね」
「うーい。」

子供じみた顔でパフェを食べるあなた。そんなあなたを知ってる私はラッキーですよね・・・?

「うわぁー・・・このパフェ美味ぇー・・・」
「あっ・・・あの・・・銀さん・・・」
「ん?・・・何?」
「私は・・・その・・・。銀さんが・・・銀さんのことが・・・「お妙さ―――ん!!!!!!!」
「「!!!!!!!!」」
「まったく、お妙さーん。こんな所にいたんですかー?探しましたよー?」
「・・・テメェはァァァァァダンッ!!
「なっ・・・!?」
「・・・?」
「今の俺を怒らせたら怖ぇぞ・・・?今・・・俺はお妙と二人で話してたいんだよ」

・・・え?私は何にドキッとしたの・・・?"お妙″って呼ばれたこと・・・?それとも・・・

「だから、去れ!さもねぇと・・・マジで・・・」

呼ばれたことにもドキッとした・・・けど・・・きっと私は・・・

「え?え?ちょっと・・・お妙さん・・・これはどういう・・・」
「わっ・・・私だって・・・銀さんと話してたいのよ!去れ・・・ゴリラァァァァ!」

ズゴーン!!!!!!!!!!!!!!!

「ギャァァァァァァァ!!!!!!!!」
「・・・ふん!」
「・・・。」
「あっ・・・あのー・・・さっき言ったこと・・・」
「・・・ん?」
「二人で話したいって本当ですか・・・?それともあのゴリラを追い返すためですか・・・?」
「あー・・・。・・・ふっ。てめーはどっちがよかった?」
「・・・え?」
「なんてな。さっき言ったことは本当だぜ。たまにはお前と二人で話してぇじゃん?」

このドキドキ・・・あなたに聞こえてないだろうか・・・
もう・・・私は分かったわ。
あなたのことが好き。愛してる。
嘘じゃないからこんなにドキドキしてる。
あなたの周りには、たくさんの女の人が居て・・・きっと私なんて選んでくれない。
でも・・・それでも、私は愛し続けますよ・・・。あなただけを想います・・・。

「私も・・・たまには話したいです・・・。夜まででも付き合ってくれますか・・・?」
「しかたねーな・・・付き合ってやるよ。」

・・・こんな人を愛してしまったんですから・・・。

「それから、俺と話したくなったらいつでも万事屋(うち)に来いよ。待ってるからよ」

ずっとずっと、好きでいます・・・









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