Fixed Story

□不器用
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「おうチャイナ。何やってるんでぃ?」

「お前になんか言うまでもないアル」

「!!」


*不器用*


いつもそんな憎まれ口を叩いて叩かれて。

最終的に喧嘩になる。

俺たちのお決まりパターンだ。

だけど…だからこそ、こいつはいいライバルだと思っている。

好きというわけじゃない。

けど気になるのは事実だ


「おいチャイナ!」

「何アルか?」

「今日こそ決着をつけてやらぁ」

するとチャイナはニッと笑って

「望むところネ!!」

と言った。


決着は口の言い合いだったりカブト相撲だったり掴み合いだったり色々だけど

本当にチャイナを潰そうと思ったことは一度もなかった

遊び程度…という感覚だろうか

ライバルと思っているはずなのに何故だろうか…


「うわっ…サドにまた会ってしまったアル。…こいつ絶対私のこと好きアルヨ」

と言いながらニヤニヤ笑うチャイナ。


好きじゃねぇ…よな…?


ライバル?
でも気になっていた?


視界に入れば絶対に話し掛けてしまう。


もしかしたら俺は…好き…なのか?

ただ、好きという気持ちを認めたくなかったばっかりに"ライバル"だと都合がいいように決めていたのか?

…ここは1つ


「自惚れてんじゃねぇよ。ここまでよく会うなんて、もしかしたら運命かもしれやせんぜ?」

「なっ…何言ってるアルか!!??」


という奴の顔は真っ赤だった

相手もどうも脈ありのようで

まんざらでもないらしい。








→あとがき…
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