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□誰のもの?
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「ほんっとに、信じられない!!」


天気のいい昼休み、中庭に座り込んだ空が叫んだ。その叫びをおとなしく聞いているのは茂吉だった。
茂吉は、空とトビの関係を知る唯一の人物で、空からのこの手の相談事にも慣れていたのだ。


「それで、夏目君はなんて?」


極めて冷静な受け答え。
空は少し感情を抑えてこう答える。


「わしはお前のものじゃないって・・。」


その答えを聞いた茂吉の表情が変わった。
空には、その表情の奥を読み取ることが出来なかった。



ーじゃあ、誰のものなの?ー
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