煌めきの欠片

□第5話 獣の数字
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(霧が晴れない…。どういうこと?)



晴れない霧をじ、と見上げていると、枢ーと呼ばれる。

何、と振り返れば八神がこっち来いよと手招きしていた。



「俺とミミちゃんだけ知っててもしょうがないだろ。とりあえず自己紹介しようぜ」

「あぁ…。そうね」



足元のテリアモンとロップモンを抱えて、私は口を開く。



「常緑学園初等部6年、菅原枢よ。この子達は私のパートナー」

「僕はテリアモンさー」

「我はロップモンなり」



よろしく、と一言付け加える。

直後に彼等からも自己紹介をしてもらう。

こういうときは自分の記憶の良さに感謝するわ。



「ところで、菅原君ってもしかして、あの天才少女の菅原君かい?」

「…まぁ、そう呼ばれてるわ」



あまり好きな呼称ではないけど、なんて内心で呟く。

天才少女と私を呼んだ眼鏡をかけた少年、城戸は「すごいな!」と言って驚いた。



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