黒と白の姫君

□第1話 呼び声
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会いたいと思い続けた。

会いたいと願い続けた。

そう、君に会いたいと。



*****



「…?」



空耳、だろうか?

漕いでいたブランコを止めて、空を仰ぐ。



「冬架?どうかしたのか?」

「勇人。…ううん、気のせい」



幼馴染の一人である勇人にそう言って笑いかけ、私はブランコから降りる。



「そろそろ、帰る?」

「…あー、そうするか?」



こちらとは離れた場所にいる他の幼馴染3人に声をかけようと、勇人が口を開く。

が、眉をひそめて、口を閉ざした。



「勇人?」

「…え、この声」



私の声が届いていないのか、茫然としたように勇人は何事かをつぶやく。



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