黒と白の姫君

□第4話 彼への任務
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「…それっ!」

「落ち着いてよ」



顔の目の前に手を出され、私は思わず制止。



「…それと、私の幼馴染に何の関係が?」

「問題はそれなんだよ」



書類を机の上に置いて、イスラは続ける。



「この召喚儀式はフユカが来たのとほぼ同時期に行われてる。結果は失敗」

「…うん…」

「結果、儀式に参加していた召喚師はほぼ全滅。その場に巨大なクレーターを残す事態となった」



ただし、とイスラは続けた。



「その後、1人の少年が現れた。茶色の髪の少年がね」

「……多分、勇人だ」

「ただね、その彼だけだったなら話は簡単だったんだ」



至極面倒そうな顔をして、彼は書類を叩く。



「その数日後、1人の少年と2人の少女がクレーターから出てきた」

「え…」

「よく似た服装をしていたことから出身世界は同じだろう、と判断された。…その内の1人はね、フユカ、君と全く同じ服装をしてたんだってさ」



私と同じ服、つまり制服だろう。

こちらに来た時、私の着ていたのはセーラー。

夏美と同じもの、だ。



「…どうする?」

「どうするって…」



イスラの問いに困惑する。

どういう意味で問われたのか、分からなかったから。



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