平成陰陽物の怪忌憚
□登場人物
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雨宮 陽奈
見鬼を持たない中学校三年生の少女。多分昌浩の生まれ変わりではないかと思われている。
雨宮神社という昔から雨乞いなどを行っていた家系の一人娘で両親に大事にされて育っている。
妖などは見えないが何となく何かがいるのではという勘はいい。
霊力は高く、妖の目からしたら上質そのもの。
性格は明るく、友達の面倒を良く見るおせっかい焼き。根は真面目で勉強も家の手伝いもしっかりする為あまり友達とは遊びに行かないが友達がいないというわけではない。
その性格から誰からも好かれる。中学のヤマトナデシコと謳われるほどの容姿で男女共に隠れファンがいるらしい……。
黒い瞳に黒い髪。長い髪をいつもポニーテールにして括っている。
彼氏がいるらしくよく黙って家を出て行くことが多い。
「じゃあ…もっくん。物の怪のもっくんが君の名前」
物の怪／騰蛇
本性は十二神将の一人騰蛇だが、なんとなくこの姿のままでいる。
奇妙な夢を見てからそれが気になり人間の世界に下りて陽奈と出会う。
陽奈が昌浩の生まれ変わりではないかというのを何となく感じ取っており、異邦の妖の影から少女を護る為に奮闘する。
「陽奈は俺が護る…死にたい奴からかかってこい！」
藤原 彰彦
陽奈の幼馴染。藤原財閥の長男。
陽奈の事がずっと前から好きでその思いをずっと心の中に持っている。
見鬼があり、霊力もそれなりにあったので陽奈を護る為に陰陽術を少し齧るが、人間相手だととても弱く苛められっこ体質。
そのたびに陽奈に助けられてばかりなのでいつかは陽奈を助けるのだと野望に燃えている。
（空回っているが誰も言わない）
陽奈の彼氏の事をよく思っていない。絶対に悪い男に騙されているのだと信じて疑わない。
性格はおとなしい苛められっこ。けれども、陽奈に関する事だけは誰よりも冷血に腹黒くなれる。
「陽奈。約束しよう」
藤原 翔（フジワラ カケル）
秋彦の弟｡一つ年下で中学二年生｡
陽奈への恋心を自覚しており､陽奈を護る為に魔術に手を出している｡
性格はクールを気取っているが子供っぽいところがある｡
陽奈に会うと顔を真っ赤にして逃げ出す｡
もしくはカクカクとした人形のようになる｡
見鬼もバッチリあるので影で物の怪との攻防戦を繰り広げている｡
｢そこの妖怪！陽奈から離れろ！｣
宮野 毅一
素性の知れない陽奈の彼氏。
たそがれ時から夜中までしか陽奈とは一緒にいられないらしく、よく彼女を一人呼び出している。
本人曰く夢を追い状況してきたミュージシャンらしいが妖が見えるらしい。
金髪に青い瞳。黒い服を好んで着る。
「今日も可愛いね。陽奈。大好きだよ」
その他もろもろは今後増えていく予定