□ラッキーの憂鬱
1ページ/30ページ




真面目な俺が、職員室に呼び出された。


教師は、俺のブレザーに鼻を寄せ、


「ポケットと鞄の中身を全て出しなさい」


心得顔。
全く理不尽な話だ。


細い溜息をついて、俺は言われた通りにする。



「煙草なんて吸ってません」


一応、真実を述べながら。






次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ