君隣空下


□六
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「あんたに狂っちまったみてェだ」


なんて声色だろう。

それは、苦痛を一片も含まない、喜々としたものだった。


気付いたら手を繋いでいた。どちらからということなく、繋いでいた。

足を開き、受け入れることより、ずっと照れ臭い行為だと思った。





【六】END
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