君隣空下


□八
15ページ/15ページ




俺は「物」。「物」でいれば、痛くない。
いつかの如く、意識が飛びそうだ。


視界が眩んだ瞬間、




「十四郎!」


開かれた戸の向こう。

白い花が、落下した。





【八】END
次の章へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ