他
□宿敵
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「俺とお揃いだなんて知ったら、あんたは受け取ってくれねぇと思って…」
罰の悪そうに呟く。
昨日、土方の父が放った銃弾は、確かに沖田の左胸を捉えた。しかし当たったのは、彼が着物の下に隠すようにして首から下げていた、あの紅玉だったのだ。
真っ二つに割れた石と引き換えに、沖田は死ななかった。肋骨に皹を入れながらも、こうして生き伸びた。
そして万世国へと引き離されたはずの土方が、今日ここにきた目的は。
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