□人魚姫
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彼のそばに寄って膝をつく。やはり、美しい。ずっとずっと眺めていた亜麻色の髪。風にゆれる様を見るたび、わたしの胸を締めつけた。


王子様。

声にしようとして、絶望する。この声帯がふるえることは、もう二度とない。




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