□美しい人
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学校から歩いて15分。ぼくの家も、彼の家も。遠回りすれば、同じ方向。


「お前らの学校いるのもどうせ二ヶ月だしな。別に遊び来てもいいぞ」


「ほんと?」


「おう。あ、でも他の奴連れてわいわい来るのは勘弁。あと女子も連れてくんな」


「俺一人で行く」


というか、誰にも気づかれないように行く。
ぼく一人だけが特別になるよう、女なんて、絶対に近づけない。




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