君隣空下


□四
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【四】





とおしろう。



はい。



ごめん。



どうして。



痛かったろ。



いいえ。



赤くなってる。



これは

俺が自分で望んだことだから。



でも、オレもやりすぎた。



沖田さん、



なに。



優しくしなくて大丈夫です。



なんで。



切れたり、血が出たりしなければ、使えるから。



なに云ってんの。



このくらいなら、売物になるから。











「そんなこと云うな!」




声を荒げた彼が、俺を抱きよせた。



「痛いならそう云えよ! 嫌なら嫌だって云えよ! そんな眼、するな!」


なんて答えたらいいのか分からず、強く抱いてくる彼の腕の中に、身を任せた。




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