君隣空下
□七
2ページ/16ページ
【七】
「あんたは、輪廻転生を信じるかィ?」
薄闇に、赤い瞳が覗いている。
首までしっかり布団に潜る彼の格好は、愛らしい。
「りんね…?」
「そうでィ。死んだら、また違う何かになって生まれ変わるって、あれでィ」
「…わからない」
そう云った俺に、つまらなそうに相槌を打つと、
「オレは信じてる」
彼は云った。
→
次へ
←
前へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ