□一日副長に気をつけろッテンなんとかさん
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「ことの発端は、昨日である。土方の野郎の職務怠慢に、近藤さん(ゴリラ)が、ついに鉄拳を振り下ろしたのだ! かくして土方は副長から脱却し、新副長に抜擢されたのが、このオレ、沖田そうゴフッ」

「適当なことぬかしてんじゃねェよッ!!!! なにそのナレーション気どり! ぜんぜん真実語ってねェからッ!!!」


「よかったーいつも通りの沖土だあ…ほろり」

「作者の心情吐露もいらねんだよッ!!! だいたいあいつはいつまで『最後のキス』のこと引きずってんだよ…」


「だってあれすんごい泣い…ゴフッ」

「黙れ」


「いーやお前が黙れ!」


「あ!?」


「なに、あ!? って。なにその眼。瞳孔開いちゃってるんですけど大丈夫ですか」


「誰がそうさせてると思ってんの…?」


「は? 上司にそんな口聞いちゃって良いんですか」


「誰が上司だ誰がッ!!!」


「え、だから、オレ」


そう。オレは今日、ついに副長の座を手に入れたのだ!






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