短編1
□さよなら
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「イタチ、死んじゃったんだね」
「……」
すべてを知ってしまった今、
俺はこいつとどう接していいのかわからないまま
こいつはイタチのことが好きだった
きっと、兄のような存在ではなく、
「ねえ、サスケ」
「……」
「ねえって」
「……お前はもう寝ろ」
「サスケってば!!」
初めて俺に大きな声で怒鳴る
そしてこいつの頬から溢れた涙は
やっぱりこいつは俺を求めてないんじゃないか
俺がつらそうに、してたから
ただの同情だったんじゃないか
こいつはいつも俺の心配をしてたから
なあ、
もうそういうのは
つらいんだよ、
「おい、」
本当は言いたくなかった
だけど、言ってしまわないと
「俺から離れろ」
ダメな気がしたから
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