短編1
□ごめんね
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「……嫌」
「離れろ」
「絶対、いやっつってんでしょ!」
今まで見たことがないくらい、泣きながら怒鳴る
なんで泣くんだよ
俺はこいつを放してやりたいだけなのに
なんでお前は泣くんだよ
「サスケから離れない絶対に
あんたが嫌がっても絶対、」
「あんたは何もわかってない」
ぎゅう、と抱きしめられた
「イタチも大切だよ?」
「でもね、」
「サスケが大好きなの」
体をはなせば、ニッコリと俺にわらいかけた
「お願い泣いて、
サスケになら、私の人生狂わされたって平気なんだから」
ごめんな、
何度こいつに言っただろうか
いつも抱きしめられるのは俺ばっかりで
俺だって、そうやって守られながら愛されたいわけじゃない
いつかは、
俺がこいつを抱きしめてやりたいって思うから、
だから、
ごめんな、そして、ありがとう
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