短編1

□はぐれないように
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「サスケー、寒い」
「…ん、」


ぶッ嫌いぼうに差し出してくれる手が大好き
その手を握れば、ぎゅ、って握り返してくれる


「ふふ、」
「何笑ってんだキモ」
「嬉しいから〜」



サスケは何だそれって言って頭を撫でてくれる
嬉しくって嬉しくって、




「サスケ、大好きだよ」




サスケの身長に合うまで背伸びを少しすれば、ほら
優しいキスをしてくれる



「あったかくなったね」
「え、寒い」
「きっとサスケがいるからだ」
「おまっ、」



照れる顔も、笑った顔も大好きだよ
はぐれないようにずっと、ずっと繋いでいてね


どうか、


この手が離れませんように




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