短編1
□ねえどっちなの
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あんたは何がしたいの
あたしがいつも気づく頃にはあんたはいっつもどこかに行ってて
あんたはあたしが居なくて平気なわけ?
…あたしは平気じゃ、ないんだけど
「俺はサスケを連れ戻すってばよ、
……サクラちゃんと約束しちまったんだ」
あんたはいっつもあたしにそう言う
あたしの気持ちなんて知らないでしょう、ナルト
本当はその言葉、すっごく心に突き刺さってんのよ
でも、辛いとき、泣きたいときはあたしを頼ってくれるナルト
いつもあたししか居ないとでも言うように求めてくれる
もう、ほんとに
ナルトはよく分からないよ
あんたはあたしのこと好きでいてくれてるの?
頼って欲しいけど、
愛されてるって証拠がたまに欲しいの
ねえ、どっちなの?
…って言ったってやっぱアンタはあたしを友達だと思ってるんだろうけどね
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