LONG<タイトル未定>
□序章
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準決勝直前、私は対戦相手に呼び出された。
彼女は、私を見つけてにっこり笑う。
「初めまして。あたし、公式試合はこの大会が初めてなの。お手柔らかに。」
そう言って、彼女は私に手を差し出した。
この子大人っぽいな…
そう思った。
『手加減はしないよ?お互いがんばろうね。』
彼女はこの大会で、格上の相手を次々と破ってきていた。
優勝候補にあげてもらっている私も、油断はできない。
そんなことを考えながら、私は彼女の手をとった―
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