05/30の日記

03:45
戯言×復活『零崎賢織の復讐ルール』A
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続き物
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「ただいまー。」
「おかえり!賢織ちゃん!…後ろにいるのは狂識くんじゃないか?!そんなぼろぼろになって!あぁ!僕との約束を健気に守ってくれたんだね…!それでも、狂識くんがぼろぼろになるなんてどういうことなんだい?!」
「双兄さん落ち着いて。救急箱持ってきて。僕が狂識の手当てするから。」
「わかったよ!」

そう言って、双兄さんは部屋の奥に救急箱を取りに行った。
家に帰ってくる途中に色々と聞いたんだけど…おかしいんだ。
並盛は完全に狂識…いや恭弥の手中にあったんだ。それをひっくり返す?無理だ。それこそ、裏世界の力が必要だ。と、なると…その女裏世界を少しかじったか。だけど、多くを知らない。だから、こんな馬鹿な真似をしたんだ。まぁ、それに力を貸した愚か者が裏世界にいるなんて…嘆かわしい。きっと、その愚か者は恭弥が僕の大切な人って知らなかったんだな。そうじゃなきゃ…僕のルールを破るなんてしないはず。知ってて破ってたら生きる価値も無いただのモノだ。

「賢織ちゃん!救急箱持って来たよ!」
「貸して。狂識、上脱いで。」
「…わかった。」
「双兄さん、僕が狂識の手当てしてる間に潤ちゃんに電話してくれる?」
「…!わかったよ。」

そう言って、双兄さんは席を外した。狂識はその間に自分で少し手当てをしてた。

「恭弥、貸して。そんなんじゃ駄目だ、手当てになってない。」
「相変わらずだね。手当てにうるさいところ。」
「当たり前だよ。悪化して欲しくないからね。」
「……名前…どっちで呼ぶの?」
「一応、家賊の前では狂識って呼ぶけど…二人のときは恭弥って呼びたい…ダメ?」
「僕が銀朱に対して何かダメって言ったことある?」
「ないね…。」
「銀朱がそうするなら僕も二人のときは銀朱って呼ぶよ。」
「うん。あ、後ろ向いて。」

話をしながら怪我の手当てをしていく。一旦、手を休めたと同時に部屋の扉が開く。

「本当に傷だらけで帰って来たっちゃね…狂識。」
「軋兄さん。」
「軋兄…双兄さんに電話された?」
「そうっちゃ…いきなりレンから家賊が怪我したなんて言われたら普通帰ってくるっちゃ。レンは?」
「もう来ると思うよ。」
「賢織ちゃん…詳しい話を聞きたいから来るって。」
「…?」

愚か者への復讐の準備を始めよう
家賊の怪我の罪は重いよ?

続く。

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01:01
戯言×復活『零崎賢織の復讐ルール』@
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雲雀が零崎

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「くっ…なんで、僕がこんな目に…!」

本当なんで僕がこんな目に合わなくちゃいけないんだ…。
全部あの女のせいだ…!
僕の並盛に手を出したから制裁しただけなのに…どうしてそれがあの女を襲ったって話になるわけ?しかも、理由があの女に風紀委員長の座をとられたから…だって?!ふざけるのも大概にして欲しい。本当はそんなものに興味ない。ただ、暇だからなってみただけだし。
それに、殺さない咬み殺すで我慢してたのだって家賊がそう言ったからだ。こうやって、傷だらけになっても我慢してるのは全て家賊の為!
でも、もう我慢が限界なんだけど…。
あぁ、こういうときはあの子に会いたい。あの子っていうのは僕がまだ家賊に入る前から僕が唯一信頼する子さ(ほら、今は家賊も信頼してるから)。小さい頃一緒に育ってきた子、誰よりも頭の良い子、だけど、それを隠して平凡に見せてた子。僕も零崎に目覚めた頃、あの子の側にいる為に零崎である自分を隠した。でも、あの子は頭が良いからすぐに見破られた。だけど…僕が話すのを待ってくれた優しい子。僕は中学を卒業したら話すつもりだったんだけど、あの子は中学の途中で消えた。あの子の家族は惨殺された。だから、あの子は死んだことにされてる。だけど、あの子は生きてる…だって、僕にはあの子から手紙が届くから!この間も手紙をあの子に書いた。つい、今の現状に対して話したら会いに来るって!早く会いたいけど今の状態では会いたくないかな…だってカッコ悪いじゃないか、ぼろぼろで雨に濡れてるなんてさ…。

「スゴい格好だね…。」

あぁ…そういえばあの子は来てほしくないって時に来るの上手かった…。

「ワオ…まさかこのタイミングで来るとは思わなかったよ…銀朱。」
「僕もこんなぼろぼろな恭弥を見るとは思わなかったよ。久しぶり。」
「久しぶり。銀朱はあんまり変わってないね。」
「変わったよ?」
「どこが?どういう風に?」
「簡単に言うとね、人間止めて殺人鬼になった。」
「まさか…!」
「こうして、こっちの僕に会うのは初めてだよね?初めまして、狂識(きょうしき)…賢織です。」
「ワオ…本当なの?」
「僕が嘘言ったことある?」
「ないね…。幼なじみの次は家賊…?」
「嫌?」
「そんなわけないだろ?むしろ…」

嬉しすぎて零崎を始めそうだよ!

続く。

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