日和

□綺麗、
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鮮やかな紅を、どす黒い独占欲で塗り潰して。











-綺麗、-












あ、あああっ、と妹子が限界を迎えるのを確認して、すぐに私も妹子の中に欲を吐き出した。



二人で布団に沈み込み、心地好い疲労感を堪能する。



ぐったりしている妹子の手に指を絡ませると、ふんわり可愛らしい笑顔。


可愛い、と空いている方の手で妹子の輪郭をなぞる。


頬、首、鎖骨、





その指が胸へとたどり着く頃、私はこの甘い甘い空気をぶち壊す。






-妹子、誰とやってたの?






当然の私の変化についてこれていない妹子は、え、と間の抜けた声を漏らした。



少し間を置いて、太子今僕と何してました?と検討違いの答えが返ってくる。
いや、そういうことじゃなくてね。




私と付き合う前の話だよ。


所謂元カレ元カノってやつ。



や、そんな不機嫌そうな顔しないでよ。
私だって聞きたくて聞いてる訳じゃないんだし。



理由?


…秘密。
とにかく早く教えんしゃい!







…へー、あのおとなしそうな娘?
可愛いよね。


…ほかには?


うん、全員。





うん、うんうん。


へー。



男はいないの?




ちょ、太子だけですなんて照れるだろうがこの芋!






まああれか、全部で三人か。
おませさんめ!


あいたた、蹴るな、蹴るなって!







ああほらもう私の玉の肌に痣出来ちゃったじゃん!



違う!ざらざらじゃない決して!!







え?
どうしたってちょっと出掛けるだけだよ?





うん、さっき言った三人のとこ。




だってそいつら、妹子を汚したんだもん。



…キスしたんでしょう。
やったんでしょう。



だめだめだめ。




妹子は私のなのに、








だから、消にいくの。





安心して。






そのあと私がちゃんと綺麗にしてあげるから。







どれだけ時間がかかったとしても、絶対。



















-綺麗、

私の色に塗り潰してあげる。

















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