□思春期故の、
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「言っとくけど、こんなになってるの、健二さんのせいだからね」


これ、と腰に巻き付く腕を軽く叩いた。言い訳くらいしないともう恥ずかしくて死にそうになる。
あ、ごめん!と、健二さんは僕を拘束していた腕を離した。別に、と小さく返事をすると僕らの間を沈黙が襲う。


(…気まずい……)


とりあえず未だ頭を緩く擡げているこいつをどうにかしようとベッドから体を起こした。
途端に腰に絡み付く腕。あれ、デジャヴ。


「何、健二さん…俺トイレ行きたいんだけど。」


「……」


「ねえってば!」


急いでるの、と何も言わないのに焦れて半ば叫ぶように訴えると、やっと口を開いた健二さんはとんでもないことを言ってきた。

―責任、とってあげる。


「え?……、うあっ」


言うが早いか、自分よりもふたまわりは大きな掌で素早く自身を握り込まれた。何すんの、やだってば、と絶え絶えに訴えるが、ゆるゆると手を動かされれば僕に成す術なんてない。


「はぁっ、あ や、やだっ……て、健二、さっ…あっ」


「どう、佳主馬くん。…気持ちいい?」


「やぁっ …も、変になるっ……う、ああぁあっ」


翻弄されてる と頭の隅で悔しく思う。いつの間にか身体からは力が抜けて健二さんに寄り掛かり、成されるがままになっていた。


「んっ……あ、」


意地やら羞恥心やらが、快楽に熔かされた頃に、身体に直接響く心音に気付いた。
少し早いそれに何故かすごく安心する。
ぎゅう、と腰に回っている健二さんの左腕を掴むと、どうしたの と状況に似つかわしくないくらい優しい声で囁かれた。
見上げるとすぐそこに健二さんの顔がある。涙でもうほとんどぼやけてしまっているけど、いつものように優しく微笑んでくれているんだろう。


すい と空いている右手を健二さんの首へ回した。
そのまま引き寄せてキスを強請ると、薄い背中を丸めて無理な体勢なのにも関わらず口づけてくれる。
一瞬触れて、離れようとするそれを逃がさないように回した右手に力を込めた。
ペろりと唇を舐め、薄く開いたそこに舌を伸ばす。
健二さんの舌は一瞬驚いたように怯んだけど、すぐに僕の舌を絡め取るように伸ばされた。
お互い無理な体勢のまま舌を絡めていたため唇が離れたころにはもう息も絶え絶えだった。

気持ちいいのに加えて酸欠によりさらに顔が熱くなる。火傷しそう。
思ったままを口にすると、健二さんが少し困ったように笑った。


口づけの間ゆっくりになっていた手の動きがまた早められる。
僕はもう声が洩れるのも構わず口を開けたまま。今夜は健二さんの両親がいなくて心底良かったと思う。


ぐり、と先端に爪を立てられ絶頂を迎える。
ぐちゃぐちゃになった頭で、母音と健二さんの名前と、あと何か言った気がするけど生憎そんなの思い出す余裕なんてなかった。

そのまま意識を沈めて行った僕は、次の朝 また顔を赤くしなければならなくなる。










思春期故の、








(覚えてる?佳主馬くんあの時 健二さん好きって言ってくれたんだよ。)


(う、嘘っ)


(ほんと。かわいかったなあ涙目で好きって言う佳主馬くん。)萌


(お、思い出すな変態!お兄さんの変態!!)殴







END



















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すみません十割妄想で書きました。
ベッドでごろごろしてたら隣に佳主馬くんいたら萌えるのになーとかふと思って書き始めました。←
妄想ってゆうか願望?
これを期にそっと健二さんの布団に潜り込むようになればいいのに男子中学生!←

それではここまでお目通しいただきありがとうございましたー
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