日和
□羨ましくなくも、ない
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ちょっと上目遣いで困ったように。
うん。我ながら完璧。
おっさんがやってもかわいくないとか聞こえない。
「…ちっ」
「ちっ?」
ちょ、ここまでしたのになんで舌打ち、なんて思ってたら、ざくっと頭に爪を刺された。
「いたたたっ!ちょっと、謝ったのになにこの仕打ち!」
ひどいな!と言うとずいと鬼男くんの顔面ドアップ。
「ひどいのはどっちですか。」
「え?」
この状況でひどい目に合ってるの俺だよね?
なのに何、俺が悪いみたいな言い草。
訳がわからない、という顔をしているとはあ、と本日二度目の溜め息。
「いつまで僕を放置する気ですか。」
「あ。」
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