日和
□遺言
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すると太子はもう一度だけにこりと微笑み、掠れた声で話し出した。
「いも、こ…私、も、死ぬみ、たい…なんだ、」
「っ、」
妹子はさっきよりもさらに涙を溜めながら、そのか細い声を聞き続けた。
「だ、から…妹子に、お願いごと、しよ、と、思って…」
「…お願い、ごと?」
「うん、」
きいてくれる?と不安げに聞いてくる太子に、妹子はさっき太子がしたようににこりと微笑み、いいですよと答えた。
「お前の手で、私の命を、終わらせてほしい、んだけど、」
「…え?」
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