text沼

□天使
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そもそも天使とは誰かというと、看護師さんです。
私は白衣の天使に一目惚れしたのです。
まだ若く、21歳でした。
とにかく可愛いお方なのです。

天使と出会ったのは、去年の夏でした。


意識不明で運び込まれた私は近く(?)の総合病院に入院することになりました。
急性薬物中毒でありました。
父親との関係が思わしくなく、暴力にも耐えかねた私は睡眠導入剤の一気飲みという馬鹿な事をしてしまったのです。

まぁ、私の鬱になる話は置いておきます。
長くなるので。
あと、沼血に対する印象が著しく下がると思うので(もともと低いですね、はい)。

この時は天使とは、それほど深い仲ではありませんでしたし、お互いを意識しあうこともありませんでした。

それから、たびたび病院に行くたび、天使は私の名前を覚えてくれました。
ちゃん付けで呼ばれていました。
ちょっと恥ずかしかったですが、嬉しかったです。

しかし、夏は終わりました。
秋になり、冬になるにつれ、私の心は安定してゆきました。
優しい友人たちのおかげです。
私は受験生でありながらも、充実した日々を送っていました。
病院にも通うことはなくなり、天使のことも忘れかけていました。
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