短編小説
□類は友を呼ぶ
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『やぁ、鬼道くん。』
「音村っ!?どうしてここにいるんだ!?」
『ちょっと綱海に相談があってね。』
「そ、そうか…。」
…なんてね♪
本当は鬼道くんに会いたくなったから来たんだけど。
司令塔である僕が(アホの)綱海に相談なんてするわけないじゃないか。
(アホの)綱海に相談するくらいなら自分で解決するよ。
「そういえば久しぶりだな。」
『そうだね。二ヶ月ぶりくらいかな。』
「もうそんなにもなるか…。」
鬼道くんにとっては短い時間だったのかな。
僕にはもどかしい日々だったよ。
「綱海のところに行かなくていいのか?」
『うん…υ 大丈夫だよ。』
「あ…ぉ、音村…」
『なんだい?』
なんか、見たことのない顔してるみたいだけどゴーグルが反射して表情が読み取れないな。
「その相談、俺に話してくれないか…?」
『えっ!?』
「あ、いや、その……
無理ならいいんだが…」
無理とか無理じゃないとかじゃなくて…
相談なんてないんだよ…
そりゃあ話していたいけど、
話す内容がないんじゃ…
ど、どうしよう…!?
仕方ない、正直に話すか…
いや、それはだめだろう…
(ごめん、音村。俺、そういう趣味ないから。)
とか言われたら…
どうしようっ!?