春風駘蕩
□春風駘蕩4
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ついつい鼻歌が出ちゃいそうな今日この頃。
今日は待ちに待った…
「はい!これがななこちゃんの隊服だよ」
そう、念願の隊服が届く日!!
と、歓迎会!
まぁ、待ちに待ったって言っても1日しか経ってないけど…
『ありがとうございます!』
かなり楽しみにしていたために、近藤さんから箱を受け取とる手が少し震える。
ドキドキだわー
「隣の部屋で着替えておいで!」
『はい!!』
言われた通り、早速隣の部屋で真新しい隊服に袖を通す。
おぉ!!
いや、これ結構可愛いんじゃない?
しっかりとスカーフをしめて、鏡の前で一周してみる。
なかなか良いじゃないか!!
上着は近藤さん達と変わらず、下はプリーツスカートに黒のブーツ。
でも少しスカートが短いような…
気のせいか!!
『近藤さーん!!着てみましたよ!どうです?』
エッヘン!と自慢げに腰に手を置き、ポーズをとってみる。
……シーン
あ、あれ?
「「「おおおぉぉぉ!!」」」
『…え?』
目の前には隊服を着た大勢の隊士達が私に向かって拍手をしている。
良く見れば近藤さんや土方さん、沖田くんまで居るじゃないか。
「ようこそ真選組へ!」
近藤さんがそう言うと忽ち隊士達の歓声が挙がった。