春風駘蕩

□春風駘蕩6
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「だから、ななこを万事屋に入れてヨ!!」


『だから、あたしは入れないって!!』


「…あのどうでも良いけど、神楽ちゃん。隣の方はダレ?」

とにかくお茶煎れますから座りましょうという新八くんの提案で今、私は万事屋さんのソファーに座っている。


『私、春風ななこって言います。真選組で働いてるんですけど…』


「真選組なんかにいたらななこが危険アル!!」


『だからって、真選組は辞められないって!!大体、みんなあたしのことなんか気にしてないよ』

「解んないアル。サドとかサドとかマヨラーとか危ないネ!!あとゴリラ」


だからダレだよ、それ!!


「あの、銀さん全然話についていけないんだけど…」


『よく分かんないけど、みんな良い人だよ!?』


「あの、銀さんの話聞いて?」


「ななこは騙されてるだけヨ!男はみんな狼だってマミー言ってたアル」


「ちょ、聞けよぉぉぉおお!!」



「うるさいアル、銀ちゃん」


「お前の言いたいことはわかった。けど…あーななこちゃん?だっけ?…取りあえず、真選組を辞めることは出来ないって言ってんだから、無理強いすんな」

『そういうことよ!悪いけど…ね?』


神楽には悪いけど、自分の仕事に責任を感じられる今の職場が大事だから。


「でも!!」


「はいはい、解ったから!おーい、新八ぃ茶まだか?」


「今、持ってきますよ!!」


お盆にお茶を乗っけた新八くんが、みんなの前にお茶をコトンと置く。


…なんでこんなにしんみりしてんの!?


神楽はともかく新八くんまでも気まずい空気になりはじめる。


これ、あたしのせいじゃ……


銀時さんは『あぁもう、めんどくせぇ』みたいな感じになってるし!
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