春風駘蕩

□春風駘蕩6
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『あ、あの!あたしを万事屋で働かせて下さい!』


「「「は?」」」


3人の声がキレイにそろう。


「おいおい、ななこちゃんよぉ、何言っちゃってんの?」

勢いで言ってるワケじゃない。


『けど真選組は辞めません!代わりにあたしを臨時の従業員にして欲しいんです』


「ななこさん!良いんですか!?」


「ななこ…」


神楽の顔がだんだん明るくなってきた。


『でもあたし、運動神経とかホント皆無なんで、役に立たないと思うから、給料はいいです』


「え、まじ?じゃあ全然、構わないぜ!よし、ってことでななこちゃんは今日から坂田ファミリーの一員だ」

なんかデジャヴ感じるけど、

「!!ホントアルか!?ななこと一緒に居られるアルか!?」


神楽が笑ってくれたからもうなんだっていいや!!


『うん!!そうだよ!』


「良かったね、神楽ちゃん」


「うん!!」


『じゃあ、銀時さん、これからお願いしますね』


そう言うと銀時さんはうーんと唸り始めた。

「銀時さんってのはやめろ。かたっ苦しいのは一切無しだ!銀さんとか銀ちゃんとか、色々あんだろ」


ふむふむ。
たしかにかたっ苦しいのはあたしも苦手だしね!!


『じゃあ、銀さんで!よろしく、銀さん!!』


「おう」



なんだか、一気に友達が増えた気分!
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