BL(ごちゃまぜ)
□一番悪いのは、
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ずんずんずん、
無題に広い屋敷内の廊下を、
ずんずんずん、
突き進む。
ずんずんずん、
またあの人は…っ
ばんっ
「太子!!何ですかこの書類!不正だらけじゃないですか!大体何ですかこの欄!ツ…ナ……て…。」
「あ、イナフ。」
「妹子ー?」
「…なにやってんですか、あんたら。」
僕は小野妹子。
馬鹿でだらし無いどうしようもない上司に日々奮闘する僕。
今日はその上司に文句を言いに来た。
まぁ仕事なんてしてないって普通に予想してたし、別になんてことなかった、けど。
仕事は案の定していなかった、
けど…部屋にはフィッシュ竹中さんが居て、
そこまでなら別にいい。
竹中さんが太子に馬乗りになって顔を近付けてるというなんとも嫌な場面に遭遇してしまった。
ていうか、
「離れて下さい竹中さん!!あと太子!アンタ仕事しろぉおっ」
「あ。」
「えっ困る妹子!竹中さん退かしたら!」
「はぁ?」
「目、太子、目に何か入ったらしい。」
「目ぇ?」
「痛い痛い妹子ー!見て!私痛みで死ぬでおま「死んどけ、早くこの書類全部直して下さい。((どんっ」ひどっ酷すぎる妹子!しかも量多い!」
いらついたからスルーしてやった。
「竹中さぁあん」
「よしよし、見てやるから顔上に上げて、」
「!!」
うわぁあん、と竹中さんに抱き着き、竹中さんがあやすように太子を撫でる。
そしてまたあの光景。
押し倒しはしてないものの、(←元からしてない)太子が身長差で竹中さんを見上げる。
(竹中さんは、いいなぁ、身長、高いから。)
……別に、太子との身長差を気にしてる訳じゃない、断じて。
全然太子のが高い事なんて、気にしてない。
……、
「あ、太子分かった、睫毛入ってた。」
「ありがとう竹中さん!」
女子か、と内心何処かで聞いたようなツッコミを入れ、また竹中さんに抱き着く太子を見る。
「竹中さんは優しいなっどっかのケチの鬼畜とは違って!」
「…!!!」
「なー竹中さん!」
「?なー太子。」
「っ…っ……!!!」
堪忍袋のなんとやら、がキレた気がした。
「こっちだって大変なんだよ!アンタがサボるせいで倍の書類を片付けたりアンタの尻拭いとかいろいろしたりして!でもこっちはアンタが上司だからって言うのを我慢して!!何も分かってないくせにそんなこと言うな!!」
「っ、あ、」
「!あ…と、とにかく!この書類全部直しといて下さいね!じゃあ僕は仕事があるので!!」
ピシャリ。
「…っ」
……やってしまった…。
いや、あれくらい言わなきゃダメだ、上司だからって引け腰にはなってはいけない。
一番悪いのは、
悪いのは…。
「………後で謝ろう…はぁ。」
一番悪いのは、
あんな上司に惚れた、僕なんですよね。
「…どうしよ、竹中さん…嫌われたかも!((泣」
「あとで謝ろう、一緒に。」
あとがき。
Ktkr飛鳥組。
妹子の偉いところはアンタのせいだ!って言わないところですよね!ね!
お粗末様でした!
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