BL(ごちゃまぜ)

□ちま円堂迷子事件
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風「っ、鬼道!!」



鬼「、吹雪!上がれ!!」



吹「うんっ!」



不「させるかっ。」





円「………。」





ボールを抱きしめるように抱え、ジャパンのいつもの練習風景に見入っているのは、




秋「守くん、お昼寝しよっか。お部屋行こう?」



円「は、うんっ^^」




ちま円堂である。
突然(理由はまぁさておき)幼稚園児、保育園児並にちっちゃくなってしまった。
皆に愛されている円堂はちっちゃくなってもその才能を発揮し、色んな人から世話をされている。(主に吹雪やヒロトや風丸を中心に。)


マネージャー達も例外ではなく、こういった練習中の時は交代でちま円堂の面倒を見ている。
昼は昼寝をさせる。今回のちま円堂の昼寝を面倒見るのは秋だ。




秋「はい、手繋いで行こうか。危ないから。」



円「はーい。」




んしょんしょ、
ちま円堂が秋と手を繋ぐためボールを片手で持とうとしている、が、小さな手では大変なようだ。
秋が持ってあげるよ、とその光景に微笑みながらちま円堂からボールを受け取る。
可愛らしい光景だ。





部屋に入り、円堂を寝かしつける。
ちゃんとボールを隣に置いて、数分で円堂は眠りについた。




秋「かわいいなぁ…^^」



マネージャー業も大変である。
仕事が沢山溜まっているため早く戻らなければ。
無防備にすやすや眠る円堂の頬をそっと撫で、おやすみなさい。と呟いて、起こさないように秋は部屋を出て行った。


















































円「………ん、」




もぞっ。むくっ。



円「んん…?あきぃ…?」



こすこす、目を擦り辺りを見渡す。
誰もいない。




円「どうしよ…」




もういっかいねよう。
そう意気込むものの、外から聞こえてくる練習中の皆の声が気になってなかなか寝付けない。



むく、



円「……、おそと、いきたいなぁ、さっかーしたい……。」



よろりと覚束ない足取りで立ち上がり、ボールを見つめ、大事そうにまた抱え上げる。
だが勝手な行動を取ってはいけない、と鬼道からきつく教えられている。



………、



円「でも……さっかー…」




したい!!
子供の好奇心とはスゴイもので、ドアへと一直線に躊躇なしの足取りでとてとて歩いていく。




円「……っえいっ」




ガチャっ。




円「よっしゃ!」




開いた事実にきゃっきゃと喜びながら玄関へ向かい、靴を履くのに苦労しながら外へ出る。





円「よし、さっかーしにい…く……」




意気込みながら前へ進むちま円堂の視界を横切る物体が。




円「ちょーちょっ」




ぱあああっ、と顔を輝かせ本来の目的を忘れ、蝶々を追いかけ回す。
子供は一つの事に夢中になると周りが見えなくなる。
当然、蝶々に夢中になってしまっているため、練習中のグラウンドから離れて行ってしまった。




数分後、秋がもうそろそろ起こして来るね、と宿舎へと向かっていった。
ジャパンも休憩となり、それぞれが好きなように休憩に入った。





秋「み、みんなああああっっっ」



『!?;;;』ビクッ




なんだなんだ。
宿舎から走って戻ってきた秋、ぜえぜえ言いながらもあの事実を皆に伝えた。



秋「えっ、えっ、円堂くんが、いなくなっちゃったっ…!」




――――ボトッ。




吹雪がボトルを落とす。




吹・ヒ「「まもるううううああああああ!!!!!!!!!!」」





鬼「……はあぁ…またか……。」



あれ程言ったというのにアイツは…。
眉間のシワをほぐすように盛大なため息をつきながら揉む鬼道。



だが例えちまくてもジャパンの立派なキャプテンである。
キャプテンが迷子となればチーム全員で探す。
鬼道が指示を出そうと顔を上げた。
が。
もう殆ど残ってはいなかった。



鬼「………、はあああ…」


……お疲れ様です鬼道さん。








一方ちま円堂。
追いかけているうちにこけてしまい、顔を上げたらもう蝶々は居なくなってしまった。
しょぼくれながら辺りを見回す。



そこでやっと気づく。
あぁ、また迷子になっちゃったのか。



円「…つかれたぁ…」




ボールを抱えながら走り回っていたため、疲労感もいつもより多かった。
きょろきょろ辺りをもう一回見回す。


ふと目に止まったのは大きな木。



とてとてとて。…すとん。



木の下へと入り、太い幹に寄り掛かる。
この日の天気はいい天気で、ぽかぽか暖かい日差しに、そよそよ涼しい風が吹いていて、とても気持ちが良かった。




円「………、…ん、……。」




うつらうつらとしながら目を擦る。
いつもより短い昼寝時間。
走り回り疲れも溜まっている。
おまけになんて心地好い天気なんだ。



円「………んぅ…」




とうとうちま円堂は睡魔に身を委ねた。


















場所は変わり、この男。




不「……」



不動である。



休憩時間になりそそくさとグラウンドを離れてしまったため、ちま円堂迷子事件が勃発している事など知るはずもない。


顔を洗った不動はタオルで顔を拭い、グラウンドに戻ろうと踵をかえした、その時。




…………さっかぁ…




不「!?」




ばッ、
後ろを振り返るが誰も居ない、だが確かにあのちょこまかと動き回るあのサッカー馬鹿の声が聞こえた。
…幻聴か?
いや、確かに聞こえた。



声のした方へと歩みを進める。



不「……!」




…居やがった。




幹に寄り掛かり、すやすや眠るあのちま円堂が。





不「…おい。」



ふくふくしたほっぺたをつんつんつつく。



円「くー…」



不「…;;」




起きる気配全く無し。




不「おい。」




ぺしん。
軽いでこぴんをする。



ず、るっ





不「うおっ…!?」;;;




でこぴんをした衝撃で頭が横に擦れ、その拍子にそのまま落っこちそうになった。
思わずその自らの手の平で受け止める。
難無く収まる、小さな頭。
無防備な寝顔。
置いていっちまおうか。




円「……」



不「……、くそが。」




はぁ、ため息を吐き、ちま円堂から大事そうに抱えているサッカーボールを離し、ちま円堂をひょいと軽々しく片手で掬い上げるように抱き上げる。
空いている方の手でサッカーボールを持ち、グラウンドへ向かう。




グラウンドへ向かうと、真剣な顔をした皆が集まっていた。



…あぁ、あいつら探してたのか。



不「おい、ちゃんと面倒ぐれぇ見とけ。」



秋「…え、あ!!円堂くんっ!!」




円堂!!
守っ
円堂さんっ!



わらっと皆が不動からちま円堂を受けとった秋に集まる。



不「……めんどくせぇ。」



どこかだるそうに呟くと、鬼道が話し掛けてきた。



鬼「どこに居た?」



不「…そこらへん。」



ヒ「っていうか何で不動くんが見つけてんの?」



不「……は」



吹「ここは普通僕だよね?おかしくない?」



不「いみわかん」
ヒ・吹・立「「「お話しよう(しましょう)よっ★不動くん(さん)っ^^★」」」



不「は?何でテメーまで居んだ立向居っ」;;;




こうして、不動の活躍でちま円堂迷子事件は無事幕を閉じた。



因みにその後、ちま円堂はヒロトや風丸、鬼道から「皆を心配させるような事をしちゃいけない。」ときつく叱られたのは言うまでもない。

























あとがき!
いいいいやっふーい!!!

ちま円堂はぁはぁはぁ!!!
皆さんしってますか!?ちま円堂という存在を!!
私がストーカー並に通いつめているサイト様、「ナンセンス」の「飛龍様」が生産しているっ…!!


この度、萌えさせていただいているちま円堂をネタにこのような駄作を書かせていただきました!
勿論飛龍様と何通かメールをさせていただきながら!


リンクをさせていただく許可も頂きましたので、下のサイト名から行ってみて下さい!
それでは、飛龍様、ありがとうございました!!
飛龍様のみテイクフリー&お気に召さなかったらいつでもおっしゃってくださいね!!



お粗末様でしたー^^




ナンセンス様へちま円堂を拝みにっ…←




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