1st story
□あまいお菓子=あまいお前
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次の日
「おはようございます太子」
「おっはよーぅ♪」
挨拶をしながら太子が声のした方を見ると手に白い箱を持った妹子が。
「あ、あの…一応作って来たんですが…」
自信無さそうにその箱を差し出す妹子。
「おおっ、よくやった妹子!」
そう言って太子は妹子から箱を受けとるとさっそく開けた。
「!」
そこには見事な1ホールのいちごケーキが。
「こ…これ…っすごいぞ妹子!!」
「で…でもっ、食べない方がいい…かも」
「何言ってんだ、早く切り分けろ♪」
「はぁ…」
妹子は渋々ケーキを小さく切り分けた。
「…どうぞ」
「いただきますっ」
嬉しそうに太子は大口でケーキを口に入れた。
「ぁ…、そんなに一気に食べない方が…っ」
心配そうに太子を見つめる妹子。
すると
「あ゛…っあっま…!!」
「う…、やっぱり…」
「妹子、コレ甘すぎ」
「すみません、砂糖を入れすぎてしまって…」
申し訳なさそうに妹子はシュンとした。
でもきっと初めてなのに頑張って作ったんだろうな、と思った太子は
「でも美味しいぞ妹子っ」
と、ニッコリ笑って元気づけようとした。
「お世辞なんていいですっ、ムリ…しないでください…」
「ホントだって!私甘党だし…っ」
明らかに無理をしている。
「本当…ですか…?」
上目づかいで聞いてくる妹子が可愛いくって
「妹…っかわいーー!」
抱き着こうとした。
すると
「く…っ来るなー!///」
そう叫んで妹子はケーキを一切れとって太子の顔に投げつけた。
「ポピーーーッッ」