屑箱
□私のたった一言で
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私は今、メフィストの部屋....
つまり理事長室にいた
部屋の主はただいま留守のようで私は1人で理事長室のソファーへと体育座りで退屈している
『はぁ.........』
なんか、つまんない........!
メフィストがいないとつまんないよ!!
私は自分の髪をいじりながらため息を吐いた
本当につまらない.......!
暇すぎる.....!!
『はぁ..........』
本日2度目のため息を吐くと、いきなり理事長室の窓が開いた
窓から理事長室へと入ってきたのはメフィストの弟のアマイモンだ
窓は人が潜れるくらいの大きさで結構大きい
理事長室は結構高い所にあるのに、アマイモンはどうやってきたのだろうか
「ナマエ....ひはんでふは」
アマイモンは口の中にチュッパチャップスのようなお菓子を口に含みながら私へと声を掛けてくるが、私にはアマイモンがしゃべっている声をうまく聞き取れなかった
私が窓から入ってきたアマイモンへと視線を向け、口を開く
『アマイモン....何言ってるかわからないよ!』
私の言葉を聞いたアマイモンは口からチュッパチャップスを取り出して再び私へと話し始めた
「ナマエ、いたんですかと言っただけです」
『あ.....そう』
返答のしづらい言葉に私は曖昧に答えた
だって、その他になんて答えればいいかわからないし......
私は自分の座っているソファーの前にあるテーブルへと視線を向けた
何もすることがない私はテーブルに置いてある新聞を見ることにした...のだが
『ア....アマイモン....?』
「なんですか?」
『ちょっ....ちょっと近すぎじゃない?』
アマイモンが隙間なく私へくっついてきたため、鬱陶しくて新聞を読む気にはなれない
アマイモンは私の顔をジッーと見てくるし.....本当に何なんだろう
「ナマエの唇はおいしそうです」
『は......はぁぁっ///////!?!?』
何言ってんだコイツ!
アマイモンの言葉を聞いた私はすぐにそう思った
唇は食べ物じゃないし!!それより食べれないし!
『私の唇は食べ物じゃなっ.....ひゃっ////!?』
私が隣にくっついている鬱陶しくてしょうがないアマイモンを怒ろうとし、口を開いた時だった
いきなりアマイモンに唇をペロッと舐められたのだ(もちろん舌で)
『なななな......何してんのぉぉ////?!』
「何って........ナマエの唇がおいしそうだったので、つい」
『ついじゃないでしょー!!!!!?!???』
私がアマイモンの胸倉を掴んで、揺すり始めた時だった
―ドササッ
『え?』
「?」
理事長室の入口のドアから物音がしたので私とアマイモンが視線をそちらに向ける
ドアにいたのはこの部屋の主.....つまりメフィストが持っていた紙袋を床に落として私たちを怒りながら見ていたのだ
『あ、メフィスト....お帰り〜』
私はいそいでアマイモンの胸倉を離した
やばいやばいやばい!
メフィストに今の光景みられてたかな....?!
「兄上、おかえりなさい」
アマイモンも平然とメフィストへと声をかけた
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