短編

□病んでる。(田→花→阿)
1ページ/1ページ


「ねぇ花井、初めて会った時の事覚えてる?最初さ、花井モモカンに逆らってたよね。俺あれ見て思ったもん。あぁコイツはこんな価値観しか持ってないのかって、…睨まないでよ。昔の話でしょ?それに花井だって今はモモカンの事尊敬してるじゃん。…うん、わかったから。そこまで照れないでよ。相変わらず花井は可愛いね。でもさ、何時だったかさ、花井が俺にライバル心向けて来たじゃん。俺さ、その日その視線が余りにも気持ちよくて、二回しちゃったんだよね。試合きつかったのに。何をって?言わなくてもわかるデショ?その日からかな、花井の事が好きになったの。もう好きになったら俺一途だから。毎日のオカズは花井になったし、毎日花井見てたんだよ。気づかなかったでしょ?うん、毎日見てた。花井が体育してるときも屋上で昼寝してるときも廊下で阿部や水谷と話してるときも家に帰るところも、毎日。花井、阿部や水谷と仲良いんだもん。妬けちゃったなぁ。え?キモい?やだな、傷つく。それだけ一途だったんだよ。毎日花井の姿見ないと生きていけなかったの。今もだけど。え?今もやってるのかって?当たり前じゃん。今も毎日毎日毎日花井を見てるよ。でも、花井は俺を見てくれないんだよね。悲しいけど、でも気づいたんだ。花井は恥ずかしがりやだから、俺を見る事が出来ないんだって。本当に可愛いよね。花井って。堂々と見ても良いのに。…そういえばさ、花井最近阿部と話してないよね。喧嘩したの?…最近姿も見てないんだ。ふーん。ごしゅーしょうさま、阿部に嫌われちゃったのかもね。花井何したの?何もしてない?そう。ならいいんだ。花井は嘘をつくのが苦手だからね。じゃあ阿部は元々花井の事が嫌いなんだよ。そうじゃないと、この前の写真見ただけじゃ花井を避けるわけないもんね。可哀想な花井。写真?覚えてない?覚えてないよね、花井夢中だったもん。あの時の花井は可愛かったなぁ。俺が写真撮ってるのにも気づかなかったし。…そんな泣きそうな顔しないでよ。今の花井も可愛いよ。本当、花井は可愛いよね。一生、他の人にあげたくない。花井は俺だけ見てればいいんだ。ねぇ、花井。」




病んでれ田島。
田→花→阿のつもりでした。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ