短編

□たじたん!
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部活が始まる前、暢気に鼻唄を歌っていた水谷が何かを思い出したようにピタリと歌うのを止めた。

水「そういえばもう少しで田島の誕生日じゃない?」

ちなみに当の田島は今頃小テストのやり直し中だったりする。


泉「あーそーいえばそうだな。」

三「ふひっおれ、お祝い、するんだ…!」

泉「田島が先に俺よりオニーチャンになるのかー」


和やかなお祝いモードをぶち壊したのはやはりというか、先程から眉をひそめていた阿部だった。

阿「めんどくせぇ。」


三「!?」

栄「阿部、KY」

阿「どうせ誕生日プレゼントは花井が良いとか言い出すだろアイツ。」

巣「いやまさか…」


巣山が違うって言ってくれという視線を花井に向けると花井は目を反らして黙り込んだ。

花「………。」

巣「花井…」

花「アイツのエロ本からの知識どうにかしてくれねーかなー」

巣「花井…っ」


泉「じゃあ誰かリボン持ってきてー」

花「本気でやる気か!ちょっ泉、やめっ!」

泉「阿部と意見が被るのはやだけどさー、田島が喜ぶもんなー」

花「お前からかいたいだけだろがぁぁあっ」

三「田島君が…喜ぶ」

花「お前もか三橋!!」

三「おっ、俺も手伝うよ!泉君!」

花「三橋やめて!」

泉「さんきゅー田島が喜ぶぞー」

三「ふひっ!」


阿「はしゃいでる三橋可愛すぎだろちくしょおおおお」


泉「うるさい黙れ公害。」



栄「じゃ俺達はどうする?」

巣・西・沖・水「「えっ」」

栄「だってさすがに誕生日プレゼントが花井だけじゃあねぇ?」

西「それもそうだねー」

巣「じゃあ俺お菓子でも…」


栄「ちなみにおれはティッシュ箱詰め合わせをあげます。」

巣・沖・西「!?」

栄「…田島なら沢山いるでしょ?ちなみにすこっ●ぃです。」

沖「えぇ…なにその無駄なブランド名。」

西「じゃー俺は大人のタシナミあげよっかな。」

沖「え?」

巣「いやアウトぉおお!!」

沖「??」

西「使うでしょ?」

巣「いやたしかに田島が喜びそうなプレゼントではあるけど!」


西「結構高いんだから十分プレゼントにはなるよね。」

巣「いや値段の問題じゃねーだろ…確かに高いけどさ」

栄「おやおや巣山さん何で値段をお知りで?」

西「巣山は使ったことあるんだよね?」

巣「ねーよ!」

栄「手を繋ぐとか言ってもやっぱり高校性だね!」

巣「高校生の字がちげーよ!」

沖「こんなに激しくツッコム巣山見たことない…!」



栄「…で、」

西「巣山たちはどうするの?」


巣・沖「う…。」


巣「…だぁぁあそんな下関係のプレゼント思いつかねーよ!」

栄「頑張ってムッツリ!」

西「清純派(笑)の頭を振り絞って!」

巣「お前らふざけんなぁぁあ!」



沖「…おれは普通にお菓子の詰め合わせにするよ…!」


栄口と西広のからかいの矛先が巣山に向いたのを見て、沖は誰に言うでもなく一人で決意を固めた。




水「花井ーリボンの色何色がいいー?」

花「無色。」

水「そんな色ないよー!白でいいー?」

花「遠回しな拒否だって気づけ!!」

水「えーわかりませーん」

阿「じゃあビニール紐でリボン作ればいいんじゃね?」

泉「それだ!」

花「それだ!じゃねーよ!」

三「おっ、俺ビニール紐買ってくる!」


花「誰か三橋をとめてぇええ!」





後日、ビニール紐でぐるぐるに巻かれた花井とティッシュと大人のタシナミとお菓子詰め合わせが「おめでとー」のかけ声と共に田島に送られました。


田「え?なにこれ据え膳?ゲンミツにいただいちゃっていいの?」


花「ほどけぇぇえ!」



HAPPY Birthday Tajima!!




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坊主がやけに弄られてます。田島の出番がセリフ一個だけ…!!田島誕生日おめでとうう!

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