short
□【baton】西洋童話*完結
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*童話名と最初の一行が指定されたバトンです。
†不思議の国のアリス
真っ白の兎を紅に染めて
立ちはだかるは赤の女王。
「ねぇ、アリス。どうして貴女はここに来たの?」
兎はピクリとも動かない。
「この世界を見たでしょう。ここは貴女の住む世界とは違う。早くおうちへ帰りなさい。」
きりりとした美しい女王は、剣を一振りして血を払う。
…帰れるならば帰ってた…!!
追い掛けたくて、白い兎を追ったんじゃない。
帽子屋と楽しくお茶していたわけじゃない。
帰りたい…。
奇っ怪な世界に迷い込み、アリスは毎日孤独であった。
それでも救いは、目の前で紅く染まる兎の存在だったじゃない…!
「ねぇ、女王…。知ってた?私がアリスだってこと…!!」
……不思議な不思議なこの世界。
誰でも知ってる。
『不思議の国のアリス』
童話の世界が身に起こる。
そんなの全く予期してない。
それでもこの国は童話で聞いた、不思議な世界。
絵本なんかよりもっともっと現実的で、ちっとも素敵なんかじゃないけど。
───それでも主役は私なの。
不敵に笑うアリスの姿に、意識の虚ろな白兎は静かにこの世界の真の覇者を実感したのだった。
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アリスインワンダーランド、観てみたいです。
赤の女王だったかハートの女王だったか覚えてなぃアクシデント(汗)
→灰かぶり(シンデレラ)