小説
□鈴ノ宮恋愛奇譚 第1章【きっかけ】
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行き交う人々、その人物は人々の間を縫うように歩いていく。
いつもと違った場所、ゆっくりとした足取りで階段を下りていく。
折り返しの途中で手すりに掴まりながら下を覗くと、薄暗い廊下が見えた。
そして、更に奥を覗くと昼間にも関わらず真っ暗な闇が広がっていた。
ごくり、と思わず喉を鳴らす。
「な、なんでこんな所で授業やんなきゃならないのよ〜」
その人物は今にも泣きそうな声で呟くのであった。
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