小説

□鈴ノ宮恋愛奇譚 第1章【きっかけ】
1ページ/25ページ

行き交う人々、その人物は人々の間を縫うように歩いていく。

いつもと違った場所、ゆっくりとした足取りで階段を下りていく。

折り返しの途中で手すりに掴まりながら下を覗くと、薄暗い廊下が見えた。

そして、更に奥を覗くと昼間にも関わらず真っ暗な闇が広がっていた。

ごくり、と思わず喉を鳴らす。

「な、なんでこんな所で授業やんなきゃならないのよ〜」

その人物は今にも泣きそうな声で呟くのであった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ