Novel

□ある梅雨の日に。(修正中)
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「ケイスケ―――ッ!!!」

という声が聴こえたと同時に、何かが僕に突っ込んできた。

「え・・・っ!?うわっ!!」

僕は席に着いて読書をしていた。
だから、当然とっさには反応できないわけで。

避けるどころか、本を閉じるまえにその『何か』は突っ込んできた。

勢いで吹っ飛ばされる僕。
あまりに激しい衝撃。
僕は…外に飛ばされるんじゃないのか?

しかしここは教室。
それもど真ん中である。
その状況が幸いしてか、数多くある机に身体をぶつけただけでどうにか吹っ飛ばされずに済んだみたいだ。

「いたたた・・・」

と言ったって、机に背中からぶつかったのはかなり痛い。
しかもただでさえ体力のない僕。
2,3分ほどしばらく動けずにその場でうずくまっていた。

あぁ、情けない・・・。

そう思った矢先・・・
「圭介、大丈夫?いつにも増して今のはひどかったみたいだけど・・・」


ん、この声はもしや…
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